「……卿らは、何か勘違いをしていますね?我々の組織は、傭兵部隊ではありません」
全員の不承不承な返事に対し、ロインは一層冷淡な口調で語り始める。
「一個人の考えなど必要では無く、頭脳の為に、手足として働くダケの事です」
まるで、引き締め直すかのような言葉は、組織としての在り方を説明しているようでもあった。
「不満を言えば、鬼鴉という母体に影響を及ぼし悪化させ、崩壊します。全ては、鬼鴉の為なのです……」
ロインはランスらに向かい冷静に口上を述べて、全員を見渡す。
「……」
室内は沈黙が支配し、声を発する者は誰一人いなかった。
