鬼 鴉【総集編】



「ただ、闘華殿の戦さに於いての心労が著しく、今後の責務に支障をきたす可能性も、少なからず有り得るので、判断を任せる。……との事です」


ロインは報告書を全て読み終えると、眉間に皺を寄せる鬼人の顔を伺う。


「……任を解けば、緊張の糸が途切れてしまうかもな?このまま城の復興と、防衛をやらせるのが得策……。だな」


考えをまとめた鬼人は、さらに口を開く。


「陸軍、海軍共に撤退。親衛隊は城の警備と復興の任務に就け、紅拳はそのまま闘華の補助を行わせる……」


迅速な割り振りを口頭で行う鬼人ではあるが、少しばかり偏った命令でもある。


「ロイン、兵の補充も含めて辞令書を書き上げてくれ」


「……了解しました」


鬼人の即断の命令に対して、ロインは敬礼をし、その場を後にした。