「……確かに、結果だけが全てならコレでも納得できるのですが、ね」


ロインは華麗な手つきで報告書を折りたたむと、脇に挟みながら、冷静に口を開く。


「結果だけで納得するのは、三流の戦争屋か馬鹿な権力者だけだ……」


半ば呆れたように声を発する鬼人は、さらに続ける。


「今、私に必要なモノは状況と過程。何故、前回失敗した事が、今回成功したか、だけだよ」


ロインの言葉に反応するかのように、鬼人は自分の考えを語っていた。