戦慄、狂喜、絶望等の、いろいろな感情が入り混じり、闘華は呻く。


生命のやり取りを行った事もある。


人を斬った事もあった。


だが、此処には人の重みが無い。


斬る事に、理由がある。


闘う意義があった。


それが正義か悪かは判らないが、生きている実感があったハズである。


此処では、ヒトの生命が非常に軽い。


その軽さが、闘華を苦しめ恐怖させる。


ヒトを、簡単に殺した。という恐怖では無い。



ヒトを殺したという恐怖を感じない事に、恐怖したのだ。