鬼 鴉【総集編】



「……っブレイドさん!どうします?追い掛けますか?」


遠方より、そのブレイドの存在に気付いたティグが、敗残兵の処理について尋ねる為、近付く。

逃げ出した、蛮族の兵士達の事である。



「ほっとけ……。それより、お前らの部隊で後片付けしとけよ……?たいして、剣を交えてねぇんだから、疲れてねぇだろう?」


ブレイドは廻りの死体を指差し、口を開く。


作戦通りなら、もう少し楽が出来たハズだが、そうもいかない。

臨機応変こそが、戦というモノである。

だからといって、ソレを了承する程、人間という生物はできていない。

ブレイドの言わんとする事は、コチラの労と同等のモノを背負ってもらわなければ、ワリに合わなかった。