致命傷を負う者。 致命傷では無い者。 紅拳の飛び苦無を受けた数人の蛮族達が、その場に崩れ、うずくまる。 『ドッ』 紅拳はそのまま高速度で戦場を駆け抜け、うずくまる蛮族の兵士を踏み台にし、宙を舞った。 そこで、紅拳は先に投げていた棍をその手に掴み取り、着地と同時に廻りの蛮族達を棍で弾き飛ばす。 たった1人で、敵の陣を中心から崩す見事な腕前ではあるのだが、万人が出来る技術ではない。 まさに一騎当千の能力ではあるが、紅拳以外には不可能な技であった。