突然、蛮族達の陣形に、乱れが起こる。 蛮族の兵士らは慌てふためき、その混乱が戦局に変化を巻き起こす。 「好機……」 紅拳は瞬時に戦局の流れの変化に気付くと、短く呟きながら、空中に棍を投げる。 朱い棍が空中で回転し、敵陣の中心へと飛んでいく。 ソレと同時に紅拳は戦場を駆け抜け、腰に装着していた大量の苦無を両指に取った。 その苦無を、紅拳は一斉に投擲する。 『ドドドドドドドドッ』 苦無は寸分違わずに飛んで行き、蛮族の兵士達の頭部や身体へと、突き刺さった。