地の利、数の利、どれにしても鬼鴉にとって不利な状況である。
徐々にではあるが、蛮族の兵士に闘華とブレイドの部隊が押され始めた。
砦を中心とする陣形が乱れ、砦の側面に廻り込んだ蛮族達によって戦況が乱戦へと変化していく。
「……後方から攻められると、少々厄介ですね」
流れるような棍捌きで、蛮族の兵士達を薙ぎ倒していく紅拳は、蛮族らの動きの流れを察知して、口を開いた。
「ティグの野郎は、ナニをやってやがるっ!?」
ブレイドは左手に持つ楯で蛮族の兵士を弾き飛ばすと、右手の剣でトドメを刺しながら、来るハズである援軍に対し大声で悪態を叫んでいた。
