「……」 闘華の背筋に冷たいモノが、滴り落ちる。 親衛隊の面々は、若い。 若いが、蛮族の兵士に勝るとも劣らない。 その人殺しの為に突出した能力は、闘華に得体の知れない恐怖を感じさせていた。 『ブゥン』 闘華の眼前を槍の切っ先が、通り過ぎる。 考えるより先に、闘華の身体が反応していた。 闘華の太刀による一刀が蛮族の兵士の喉を貫き、その生命を奪う。 「ハァ、ハァ……」 闘華は息を整えると、今だけは、考える事を止めたのだった。