まるで通り雨のような、豪雨の矢が降り止む。 しかし、闇夜に静寂は訪れ無かった。 地響きのような、轟音にも近い足音が、大地を揺るがす。 「抜刀っ!!」 さらにブレイドは、全員に向かい叫ぶ。 「……っ突撃ィ!!」 一呼吸間を置き、戦いに備えるブレイドは、辺りに響き渡るほどの大声で怒鳴り上げる。 戦争が、始まったのだ。