「紅拳殿……、その恰好でよろしいのですか?」
闘華は真後ろに立っていた紅拳の姿を見て驚き、声を掛ける。
「私は……、いつもコレですよ?」
飄々としながらも、紅拳は答えていた。
いつもの赤い武道着に、朱色に塗られた木製の棍と、腰に苦無を数十本ぶら下げているだけの姿である。
明らかに戦場に出る姿では、ない。
軽装を通り越し、無防備であったからだ。
「へっ……。コウケンには、鎧兜は必要がねぇ、からなぁ?」
自分の鎧を軽く叩きながら、ブレイドはボソリと呟く。
「はぁ……?」
闘華は素っ頓狂な声を出すと、紅拳を見つめる事しか出来なかった。
