「後は我々、エサの働き次第ですね……?」
突然湧いて出て来たように、いつの間にか闘華とブレイドの後方に現れていた紅拳が、現状を言葉にする。
筏で造った防護壁前に、200人の兵士に陣形を組ませ、配置していた。
残りの100人が、突貫で製作した防護壁と砦の強化と仕上げを行う。
最後の100人は砦内で待機しおり、外から見た実質の合計数は300人にしか見えないハズ、であった。
この手品にも似た兵数の隠蔽を、蛮族側に推測もしくは憶測させる事ができれば、鬼鴉の思惑通りにその動きを制約できるだろう。
目が覚め、外を見たら、砦が建っている。
ある種の魔法を掛けられたような現象に、蛮族側の人間が慌てふためくのは、確実な事であった。
