鬼 鴉【総集編】



明朝、朝日が顔を覗かせると、その城の全貌が姿を表す。

強固な壁に囲まれている城は難攻不落を思わせるほど、重圧感を漂わせ、静かにたたずんでいた。



「……思ったより、堅固な造りですね?」


闘華は自分と同じように城を眺める為、隣に立っていたブレイドに声を掛ける。


「アァ……。別荘として造ったワリに、外敵に対しての処置がよく出来てやがる」


ブレイドは城を睨み据えたまま、呟く。



会議後、ランスとティグは部隊を分けると、日が昇る前に行軍させた。

南北、南の崖にはランスの部隊が進み、ティグの部隊は北の岩山へと潜伏している。

ランスの部隊は城攻め、ティグの部隊は奇襲による挟撃が目的であった。


闘華とブレイドの両部隊は、東の浜辺付近に位置しており、ソレと相対するように蛮族の城が西にある。



下準備は万端、戦の舞台は整っていた。