鬼 鴉【総集編】



「蛮族共の数は、およそ500……。いくら挟撃するとは言え、1部隊で相手をするのは少々厄介ではないのか?」


ランスは未だに納得しかねているらしく、事前に得ていた蛮族の情報を口にする。


さすがに三度目ともなれば、多少なりに警戒心を抱くのだろう。


相手側の情報を得なければ、戦略、戦術の決めようがない。

斥候を使って得たであろう敵戦力は、充分に戦術をたてるのに事足りる。

いまさら、という感じもあるのだが、ランスの考える戦術と闘華の考える戦術には、温度差があった。

圧倒的戦力、数の差で押し切る作戦のランスと、小細工をろうして相手の虚を就く作戦の闘華に、歩み寄る事は出来ないだろう。

対極に位置する2人の考え方は、並行線を辿るのみであった。