「それは、困るっ!?」
ランスの大声が、砦内の部屋に響き渡る。
「我々に有利な点といえば、蛮族共に、コチラの兵数を知られてない事だけ……。ソレを利用しない策は、無いと思われますが?」
冷静に感情を抑えるように、闘華は口を開いた。
「釣り野伏せ、か……」
そのやり取りを見守っている紅拳は、闘華の立案した作戦名を呟く。
「ソレは、構わない!!だが、貴女が前線に出る必要は無いだろうっ?」
さらにランスは、大声を上げる。
砦や防護壁を製作した後の作戦会議の場、総力戦を口にしたランスに対して、闘華が意見を述べたのが事の始まりだった。
