太陽が沈み、近辺を闇が支配し始めた頃、2隻の輸送船と20隻の筏が、蛮族の島の湾岸へと到着していた。
『バシャバシャ』
兵士達は腰辺りまで波に浸かると、海から筏を砂浜まで引きずり揚げ、さらに数十人で担ぎ上げ、林に向かい疾走する。
その行動を繰り返すこと数時間、兵士達は筏に縄を括りつけ、引っ張り起こし防護壁と簡易的な砦を製作していく。
強度的に不安定な部分もあるが、砦が有るか無いかで雲泥の差がある。
陣を構築するという行為は、ソコを基準に戦闘を行うという事であり、攻めるも守るも兵士の意思を統一する事ができた。
臨機応変に指揮を行うという事は、非常に練兵度が高くなければいかず、兵の柔軟な対応が必要となるだろう。
ある程度の目的意識を与えられれば、それなりの行動と成果をあげる事が出来るのだった。
