鬼 鴉【総集編】



もう1隻の輸送船に乗り込んでいるランスを筆頭にブレイド、ティグが、闘華たちの乗る輸送船を視界に入れながら、会話を重ねている。



「……まさか、お前が、妹君に意見を求めるとはナ?」


ランスは意外そうな表情で、ブレイドに声を掛けていた。


「あの姉ちゃんは、ただのキビト様のお飾り、じゃあねぇゾ……」


ブレイドは海上に浮かぶ筏を見つめて、呟く。


「確かに、たいした戦術ですよね?」


ブレイドから洩れた言葉に同意するかのように、ティグも闘華の出した案に対し、感想を口に出していた。



「……剣の腕前に知略、人望、どれをとっても、一流だナ?親衛隊のヤツ等もよく慕ってやがる」


「剣の腕前?なんだぁ?お前……、妹君とヤり合ったのか?」


闘華に対するブレイドの評価の言葉に、ランスは驚いた表情を作り、その内容に喰いつく。

あの会議の時から、闘華を立てるような発言をしているブレイドの腹のうちを、ランスは探ろうとしていた。