ティグもアークと同じように、それに近い立場にある。
海軍軍団長という役職とはいえ、以前はランスの下に就いていた為に、彼に意見するようなマネはできなかったのだ。
「……ブレイド、お前はどう考える?」
ランスは不意に、沈黙を守っているブレイドに声を掛ける。
「……」
唯一の発言権を持つであろうブレイドは、ランスと紅拳の視線を受けたのだが、即答を避け一呼吸置いた。
会議と銘打っているモノの、内輪だけの確認ともいえる。
おそらくランスに同意、もしくは賛同して作戦を決行するのだろう。
多数決のようにみえて、ランスとブレイドの発言は、鶴の一声とも言えるモノであった。
