「……トウカ様ぁ~!」
沈黙を破るようなアークの叫びが、廊下の奥より響き渡る。
「報告しますっ……!!ランス軍団長より、作戦会議を行うとの連絡がありました。至急、会議室に参じてほしいとの事です」
息を切らす事なくアークは闘華の眼前で直立すると、流暢な口調で口を開いた。
「よろしいですか?」
真剣な表情のまま闘華の顔を伺うアークは、確認する為に尋ねてみる。
「……わかりました」
闘華は軽く頷き返事をすると、紅拳に視線を送った。
「では、行きますか」
紅拳は闘華の視線に促され、まとめるように呟き歩を進め出す。
アークは了解の意味も込め先導し、闘華と紅拳を連れ案内し始める。
三人の姿は、会議室へと消えていくのだった。
