親衛隊の詰所を後にした紅拳と闘華を追い掛けるように、一人の少年が付いて来ている。 少年の名は、アーク。 親衛隊隊員であり、闘華の従者として仕える事となった者であった。 「トウカ様、トウカ様ぁっ!!」 仔犬のようによく動き回るアークは、闘華の後方で彼女に呼び掛ける。 「ん?」 闘華は後ろに振り返り、アークに視線を送った。