「イヤ……、降参だ」
ブレイドは意外なほど、呆気なく負けを認める。
「……」
ブレイドのあっさりとした態度に、闘華は疑問を持ちながらも片刃の刀を引っ込めていた。
練習用の刀を棚に掛け、太刀と脇差しを腰に装着する闘華を脇目に、紅拳はもたれ掛かっていた壁から離れて、ブレイドに声を掛ける。
「業の鋭さと疾さなら、鬼人殿に伍するね」
「……あぁ」
ブレイドは、その紅拳の言葉にただ頷く。
筋肉や体格に優れた者ほど、力に頼る傾向にあった。
ソレは、決して悪い事ではない。
むしろ、一番単純に解決出来る術でもある。
だからこそ、力では男に劣る女でもある闘華は、そういった力任せの手合いと戦う為の業を、磨いていたのだ。
