腹黒さどころでは無く、互いの醜悪な上辺だけの関係は、悪臭を放つ。 相手の事をけなし合うその姿は、互いに利用するだけの道具のような存在にしか見えない。 損得勘定。 紙洲のような岡っ引きの職種は、相手を選別できない。 利益となるならば、どんなに嫌な人間でも付き合うだろう。 信用や、付加価値は、働き次第である。 紙洲は釈然としない表情を一瞬だけ浮かべ、足早にその場を去っていくのであった。