「鬼鴉の……、副将として貴女に、質問します。よろしいですか?」


沈黙の中、不意にロインが口を開く。


「……はい」


闘華は神妙な面持ちで、返答した。



「優秀な人材は黄金にも勝る……、と言います。貴女が出会った幹部で、誰が一番強いと思われますか?」


「……」


ロインの言葉に、闘華は少し微笑みを浮かべる。


ある種の選定眼を試されているのだろうが、闘華の判断がどのような程度なのかを、ロインは知ろうとしていた。