桃華改め、闘華は着ていた衣服を脱ぎ捨てると、生まれたままの姿になっていた。



『バサッ』



音を立て、桃華としての抜け殻が床に落ちる。

闘華は、ロインに用意してもらった装備品一式を手に取っていた。


「……」


ロインに習った通りに、下着を身につけ、全身に密着する布製の黒い上下の服を着込む。


『ガチン』


黒い手甲と脛当て、白色の鎖かたびらを装着し、取り上げられていた太刀と脇差しを、左腰へと納める。


「ふうっ……」


闘華は、後頭部で結っていた長髪を解き、首の後ろで結び直した。