「……いつか、妹君もわかってくれます。落ち込まないで下さい」
ロインは優しく、鬼人の耳元で囁いた。
「……」
鬼人は無言でロインの手を掴み、微笑む。
一刻の蜜月の間が過ぎ、鬼人は声を発した。
「君は、今の我々の現状をどう思う?」
鬼人の質問に対し、恋人の関係を振り払うように上役と部下の表情に切り換え、ロインは答え始める。
「我々が建国を口にした時点で……、海軍を増強しなければいけません」
「……」
ロインの持論を、鬼人は黙って聞く。
「我々の少ない兵力では他国の軍隊に、簡単に攻め込まれるでしょう」
一つの結論を出し、区切りを付けロインはさらに続けていた。
