「いくら否定したとしても、鬼人様とは、御兄妹になられます。トウカ様おわかりですか?」
ロインは桃華と視線を合わせると、口を開く。
説き伏せるワケでは無いが、いかんせん支離滅裂な発言と感じ取っていたからだ。
「ロインさん……、私の言った意味が、わかっていませんね?」
淡々と、凍り付いたような感情で桃華は呟く。
「兄上は、もう死にました。今、存在する者は、血が繋がった他人……。鬼人として私に手助けを頼んだ、という事です」
桃華はロインを睨み据えながら、そう言い切っていた。
ソレは、道理である。
強引な理屈を受け入れるには、そう筋を通すしかない。
「トウカ様……」
ロインは、返答に窮し口ごもる。
取り着く島もない。
正論といえば正論なのだろうが、血縁というその繋がりには、赤の他人に口を挟む事は出来なかった。
