長く、重い沈黙が部屋に訪れる。
「……貴女は、どうなさるおつもりですか?」
沈黙を破るようにロインは、逆に質問を桃華にぶつけていた。
「家名を捨て、名さえ偽り、求めたモノが兄妹の絆とは、フフッ、滑稽ですね……」
桃華は俯き、自嘲気味に笑いながら呟く。
「血の繋がりは、ナニよりも濃い。と、いいますが……」
ロインは冷静かつ無表情に、声を発した。
あきらかに鬼人に対する批判である事を察して、ロインは説得する。
矛盾した、言葉。
関係を否定する行動を取りながらも、血縁によって縛りつける。
人はその時々で、意志と理屈を天秤に架ける生物だった。
