「……なんにせよ、うちのボスは大幅な人事異動を考えているらしい」


ランスは腕を組むと論争に踏ん切りを付けるように、冷静に飄々とティグに向かい口を開く。


「人事異動?」


「あぁ、傭兵組織では無く、建国が目的らしいからな……」


ティグは疑問の声を出すと、ランスは黒船内での会合の内容を端的にではあるが、語る。



「……それが、ニホンに行った目的……」


「いや、本当はオガータという人物を迎えに行ったのだが……」


首を傾げるティグに対して、怪しい口調でランスが声を発していた。