ソレは、たまたま手に入れた、足掛かりなのかもしれない。


ちっぽけな存在は孤島を離れ、大海に乗り出す。


ただの一歩なのかもしれないが、その一歩は悪意が渦巻く鬼鴉へと続いている。


ゆっくり、ゆっくりではあるのだが、呪縛にも近いその言葉は、闘兵衛らを死地へと導くのであった。