――深夜―― 月明かり照らす海上を、一隻の小船が四つの人影を乗せ、進んでいる。 「……素姓もよくわからん四人が、同じ船に乗るとはなぁ……?」 月光を半身に浴びつつ、闘兵衛が独り言のように呟いた。 「まぁ、旅は道連れっていうからな……?」 「……」 銃佐ェ門は、そんな月を見上げながら闘兵衛と同じく独り言のように答えるが、皐月は無言で無視し、真っ暗な海上を見つめている。 「見えた、アレだ」 櫂を漕ぎ、小船を走らせる禁が口を開く。 闘兵衛らの眼前に、大型の帆船が見えていた。