「貴方は、どうなさるおつもりですか?」 皐月は、立ったまま微動だにしない闘兵衛に向かって声を掛ける。 「……緒方様との戦い、鬼鴉との戦い、全て拝見させていただきました」 「……」 うやうやしく言葉を発する皐月に、闘兵衛は沈黙を守っていた。 「貴方の戦いは、あの街で終わったと聞いております。……何故、ここに来たのですか?」 皐月は砂地に片膝をついたまま闘兵衛を見詰め、問い掛ける。 「俺は、借りを……、交わした約束を果たしに、ココへ来たんだ」 無表情のまま闘兵衛は、ぶっきらぼうに答えた。