紙洲と桃太郎がその草原に現れた時、全てが終わっていた。


動かなくなった人間の、骸の傍らには、闘兵衛の姿がある。



男に対して行ったその所業は、残虐さを通り越し非人道的といえた。



血まみれになった右手を見つめ、闘兵衛は立たずんでいる。



そして、空を眺め、自分の現実を、受け入れるのだった。