暗闇の部屋にはランタンが置かれ、煌々と二人を照らし出している。 「今まで、貴方は何処にっ!?……いやっ、何故爺をっ!?」 桃華は声を発したが感情が溢れ出し、まともに口が開けない。 そんな桃華を見て、鬼人は口を開く。 「……しばらく見ない内に、綺麗になったな?」 「~っ!?」 鬼人から齎された言葉に対し、桃華は絶句する。 なんとも場違いで、緊張感に欠ける台詞。 ソレだけに、桃華は冷静さを取り戻すのだった。