「……ソイツを、桃華を返してもらうゾ?」 鬼人との距離を縮めながら、闘兵衛は自分の目的を呟く。 「知り合い、か?」 鬼人は桃華の顔を伺い、闘兵衛に問う。 『ビュッ』 有無を言わさず闘兵衛は高速の左下段蹴りを放つが、鬼人は瞬時に反応し避ける。 『カッ』 鬼人の、鬼の面が宙を舞った。 闘兵衛の蹴りは、下段から上段に軌道が変化し、鬼人の頭部を狙う。 だが、桃華の存在を気にしてか踏み込みが浅く、鬼面を吹き飛ばすだけであった。