(……好機っ!!) 黒鬼は脚を止めた闘兵衛に対し、自分の破壊力を確信すると、ここぞとばかりに必殺の右中段廻し蹴りを放つ。 『ドウッ』 「っ!!?」 びくともしない。 先程のように、吹き飛びもしなかった。 闘兵衛は、大地に根付く巨木のようにその蹴りを両腕で防ぎきる。 さらに、返す刀で高速の右中段廻し蹴りを、黒鬼の腹部に叩き込む。 『ミシィッ』 「げはっあ!?」 黒鬼の激痛による叫び声と、肋骨の軋む音が響いたのだった。