「歴戦の傭兵隊長ランス殿が認める最強の戦士、クロオニ、だったかな?……興味が、あるネェ。どんな男なんだい?」 ジェノスの紅い瞳が、妖しく輝く。 必要以上にランスに近付き、誘惑する。 その異常なまでの妖艶さに、ランスは魔法に掛かったように、口を滑らせていた。 「あ、アイツは、武器を選ばず、キビト様を護る為に敵軍に一人で乗り込み、大将の首を捕った。とか……」 ランスはしどろもどろと夢見心地のように、語り始める。 しかし、ドアに立つ人物に気付くと正気を取り戻し、閉口していた。