――海上、海賊船―― 「……アンタら、大将に付き人一人とは、無用心じゃないのカイ?」 白髪に暗褐色の肌を持つ女性ジェノスが、妖艶な声を発っする。 船室でくつろぐランスを見かけ、疑問に思っていた事を質問したのだ。 「……あの島は鎖国状態でな?多人数で忍び込むのが、難しいんだ」 ランスはジェノスに視線を送りながら、簡潔に答える。 「付き人一人とは言っても、ウチの最強の戦士だから、な……。誰にも、負けはしない」 ジェノスはランスの言葉に、黒い巨人の事を思い浮かべていた。