闘兵衛が次に目を覚ました場所、そこは船の上であった―



日数的に一週間程過ぎており、長い時間意識を失っていたようだ。



半分安心、半分呆れたかのような表情のジェノスの登場に、闘兵衛は少しだけ驚く。


このような再会とは、思ってもいなかったからだった。


それよりも驚いたのは、紅拳の存在である。


何事もなかったかのように飄々と手当てをしてくれる紅拳に、闘兵衛は首を傾げ疑問符を浮かべていた。


そんな疑問を紅拳は微笑みのみで浄化させ、口を開く。



「コレは、礼です」



そう答えた紅拳に、やはり理由がわからず闘兵衛は、さらに首を傾げるのであった。