「ふぅん?」 イマイチ理解しそこなったジェノスは、答えに対して答えになっていない疑問符を漏らす。 「ナンの為に、あそこまで戦えるんスかね……?男の……、人の意地ってヤツなんスかね?」 涙を堪えるようにしているヴォルトは顔をしかめて、闘兵衛に敬意を表していた。 闘いとは残酷なモノではあるが、時に人の心を打つ事がある。 人間としての、可能性と限界に挑む姿はソレだけで、感動を生むモノだ。