肉と、骨と、金属のぶつかり合う音が不定期的に鳴り響く― 「化け物共めっ!!?」 高速で激闘を繰り広げる闘兵衛と鴉に、ヴォルトは驚愕していた。 ソレは通常の人間の反応でも、ある。 「……トウベェのヤツは相変わらず、無手かい?命知らずだネェ?」 「フム……」 ジェノスにしろ紅拳にしろ、この程度の高速戦闘なら経験済みだった。 軽口を叩きながら観戦できるほど、余裕を持っている2人である。 さらに、その闘いの先を待ち望んでいた。