「っウルセェッッ!!」 闘兵衛の怒号とともに、鴉との戦闘が開始されると、ジェノスと紅拳の視線がそちらに注がれる。 「……鬼鴉のアンタが、何故こんな所をうろついているんだい?」 ジェノスは中庭の2人に注目しながら、淡々と声を掛けた。 「雇い主から解雇を宣告されてね……。今は鬼鴉の最後を、見届けに来たのサ」 苦笑いを浮かべて紅拳は答え、さらに続けた。