「?」


ジェノスの台詞に対し、ヴォルトは小首を傾げて視線を送る。


「アレと殺り合うには、アンタらがいると、足手まといになるからサ」


鴉を親指で指し示すと、ジェノスは淡々と声を発した。


「……っムゥ」


ヴォルトは不機嫌そうに声を漏らすと、表情を歪める。


「……もっとも、アレを殺るつもりなら、アンタら総出で挑ませれば勝機もあるだろうけど……」


現段階の戦力で、戦術を立てるジェノスは、飄々と続けた。