『ドオォォォォンッッ』



銃声の爆発音が、島全体に響き渡る。



「……どうやら、間に合ったようネ?」



腰まである長い白髪を揺らしながら、暗褐色の肌を持つ女性が紅い瞳を妖しく輝かせると、独り言のように呟いていた。


名を、ジェノスという。


不気味な雰囲気を持ちながら、美貌、均整のとれた身体、艶やかな色気。

女性として、完璧なモノを装備していた。