携帯電話を片手に、文字を打ち込む男性がいる。 名前を、バンディットといった。 この携帯小説とも付き合いは長いが、コレといって、進展はない― もっとも、進展とはナニを指し示しているのかわからないが、自分に都合の良い夢は見ないに限るであろう。 バンディットはゆっくりと、携帯電話を閉じるのであった。