「闘兵衛ぇっ……!!」 力の限り、歓喜の叫び声を桃華は上げる。 闘兵衛は桃華の声に応えるように、右拳を空高く突き上げた。 高く広がる青空が、再会を祝福するように闘兵衛達を包み込む。 かくして冒険は終わり、また、新たな物語りが始まる。 人にはそれぞれ物語りがあり、そのどれもが深いモノであるのだろう。 鬼鴉、という物語りは、今、全ての終わりを迎えるのであった。 ― 終 ―