それこそが、闘兵衛に教えられたモノ― 過去を嘆き、今に背を向ける。 ソレでは、何の解決にもならない。 見えているモノすら、見えなくなる。 後悔するのは構わない。ソレを二度と繰り返さない事、例え繰り返したとしても、得られるモノこそが大事なのであろう。 考え耽る桃華の眼前に、広く空けた地が映る。 変わらぬ、風景― そこを目指していたのだが、いつもと違った。