闘兵衛の自宅の、掃除の一つに、墓掃除も入っている。


闘兵衛は良い土地を選定し、決めたのだろう。


周辺の草むしり程度で、片付けは終わる。


墓石のすぐ傍には大樹が立っており、その空間だけ落ち着いた雰囲気が、漂っていた。


墓石はたいしたモノではないのだが、せめて場所だけでもと、ソコに土葬したのであろう。


その時の、闘兵衛の心情を考えると、桃華は胸が締め付けられるようであった。