「……蹴りィっ~?」 手下の言葉に紙洲は語尾を上げながら、疑問符を吐き捨てる。 「ハァ……」 気のない返事で、手下の目明かしは呟く。 なんとも間の抜けた空気が漂うのだが、事実なのでしょうがない。 「……どこの、どいつの仕業だ?」 紙洲は率直に、第三者の存在を確かめる為、手下の目明かしに質問をぶつけるのだった。