残された、桃華と皐月― なんとか意識を取り戻した皐月ではあったが、まだまだ、身体を動かせる状態ではない。 衰弱しきった身体は安定しておらず、看病が必要であったのだ。 桃華は皐月を看病するものの、ソレ以外では魂が抜けたかのように、動こうとはしない。 それほどまでに闘兵衛の存在が、桃華の心の中で大きかったのだろう。 老人が闘兵衛と出会ったのは、一度こっきりであった。