―日本、九州― 「皐月さん。そんなに慌てると、危ないですよ?貴女は、まだ本調子ではないのですから……?」 着物に袴、男装姿の麗人桃華は穏やかに、先頭を駆ける女性、皐月に声を掛ける。 「……多少無理をした方が、ナマった身体にキキますからね?」 軽く笑みを浮かべ皐月は振り返ると、腕を回しながら答えた。 桃華と同じく着物に袴という姿だが、それも不自然ではない。 どちらかというと、艶やかな桃華の方が、違和感があった。